■太陽光発電: 発電実績診断(多面設置対応)プログラムの改良
         〜主要観測点の実際の日射量に基づく発電量推定〜
           〜表示データの copy & paste 対応ほか〜


<改良点>
(1)理論発電量等の画面表示データをExcel等に取り込めるように、copy & paste 可能な画面を追加しました。
(2)任意期間の日射量、発電量の合計値、平均値を表示できるようにしました。
<操作方法>
 ・「グラフ描画 or CP」ボタンを左クリックでグラフ描画(従来機能)。
 ・「グラフ描画 or CP」ボタンを右クリックで任意期間のデータ表示(追加機能)。
  指定期間(開始、終了年月日)について、日射量や発電量データをcsv形式に変換して表示し、
  ここで、範囲指定−>ctrl+C でコピー −>ctrl+V でメモ帳等に貼り付け可能。

(注1) Javaアプレットにおけるアクセス権
 アプレットではセキュリティ上の制限からその内部でのコピー&ペーストは可能ですが、メモ帳など他のアプリケーションとのコピー&ペーストは初期設定では禁止されています。
 これを可能にするには Policy Tool 等によるアクセス権の設定が必要です。
 詳細については下記を参照して下さい。
  ポリシーファイルの設定

 本発電実績診断プログラムに対しては、次の設定が必要です。
  CodeBase  : http://k-ichikawa.blog.enjoy.jp/etc/HP/-
  アクセス権 : AWTPermission
  ターゲット名: accessClipboard

(注2) 合計値、平均値
 ここで表示される合計値、平均値はメイン画面で表示されている日毎の値(小数点以下第2位または3位までの値)から計算しています。
 そのため、メイン画面での値と若干異なることがあります。


 気象庁による日射量観測が行われている32都道府県庁所在地(下記)について、2010年1月以降の毎日の実際の全天日射量(1時間あたり)の観測値をベースに太陽光発電システムの発電量を推定しています。

< 対象地点 >
  次の15府県を除く32の都道府県庁所在地(下の地図上の表示地点)。
   茨城県、千葉県、埼玉県、神奈川県、石川県、岐阜県、滋賀県、三重県
   京都府、和歌山県、兵庫県、岡山県、鳥取県、山口県、徳島県

 これらの観測点に近い地域ではここに示された推定発電量(理論発電量)を、実際の発電量が妥当か否かを判断するための1つの材料とすることができます。



・斜面日射量の推定方法 ・・・ 次の3通り。
 (1)斜全: 従来法(NEDO/1961-1990年平均の月別全天−>斜面変換係数による)
         屋根傾斜角は10度毎、方位は15度毎に変換係数が与えられている。
 (2)斜E:  Erbsモデル ・・・ 推奨モデル(実際とよく一致する)
 (3)斜M:  METPV-3における計算モデル ・・・ Erbsモデルとほぼ同等

・推定発電量(理論発電量)の計算式 ・・・ 上記の3モデルとも。
  発電量(kWh)=斜面日射量(kWh/m2) x パネル容量(kW) x (設置方式による係数)
             x (1 - 温度損失) x (1 - パワコン損失) x (1 - その他損失)
  ・設置方式による係数(温度上昇への影響度): 陸屋根 1.02、傾斜/屋根置型 1.00、傾斜/屋根材型 0.98
  ・温度損失: 月別に設定 (変更可)
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
温度損失9 %10 %12 %14 %16 %17 %20 %23 %19 %16 %13 %11 %

  ・パワコン損失: 6% (変更可)
  ・その他損失: 5% (変更可)

・屋根傾斜角、方位の設定
  度単位の値を、コンマ(,)で区切って指定する。
  方位は真南が0度、東が-90度、西が+90度。
  従来法(斜全)の場合、屋根傾斜角は10度単位、方位は15度単位で最も近い値を使用。

・多面設置の場合の入力方法(最大4面まで)
  システム容量(kW)と屋根傾斜角、方位を各面毎にセミコロン(;)で区切って入力する。
  (2面設置の例)
    システム容量(kW)  : 3.5; 2.5
    屋根傾斜角、方位(度): 30,0; 30,90  (注)南面と西面

(注)日射量観測点と発電場所の天候が必ずしも同じでないため、日々の実際の発電量は理論発電量に対して上下にばらつきます。
   従って、少なくとも1週間〜1か月程度の期間、比較してみることが必要です。

(NEDO/30年平均)日射量に基づく発電量予測システム 2
全天日射量と斜面日射量の関係(計算式) 〜ErbsモデルとMETPV-3モデル〜

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