■太陽光発電: 全天日射量と斜面日射量の関係
        〜 月別の傾向(全国主要観測点)〜

 気象庁による日射量観測が行われている32都道府県庁所在地(下記)について、2010年1月以降の毎日の実際の全天日射量(1時間あたり)の観測値をベースに各種斜面日射量を算出し、月別の全天日射量と各種斜面日射量の関係についてまとめています。

< 対象地点 >
  次の15府県を除く32の都道府県庁所在地(下の地図上の表示地点)。
   茨城県、千葉県、埼玉県、神奈川県、石川県、岐阜県、滋賀県、三重県
   京都府、和歌山県、兵庫県、岡山県、鳥取県、山口県、徳島県

・斜面日射量の推定方法 ・・・ 次の3通り。
 (1)斜面日射量(全天)
    従来法(NEDO/1961-1990年平均の月別全天−>斜面変換係数による)
    屋根傾斜角は10度毎、方位は15度毎に変換係数が与えられている。
 (2)斜面日射量(Erbs)
    Erbsモデルによる ・・・ 推奨モデル(実際とよく一致する)。
 (3)斜面日射量(METPV)
    METPV-3における計算モデル ・・・ Erbsモデルとほぼ同等。

・「屋根傾斜、方位」の欄に、パネルを設置する屋根の傾斜角と方位を入力します。
  ・度単位の値を、コンマ(,)で区切って指定する。
  ・方位は真南が0度、東が-90度、西が+90度。
  ・従来法(斜全)の場合、屋根傾斜角は10度単位、方位は15度単位で最も近い値を使用。

・その他の入力項目はそのままでよい(斜面日射量に無関係)。

「グラフ描画」ボタンをクリックすると、全天日射量と各種斜面日射量の関係が表示されます。

 月別に全天日射量と斜面日射量(Erbs)/全天日射量比の関係を見ると、以下のことがわかります。
・両者の関係は月によって大きく変化する。
・春〜夏にかけては、斜面日射量/全天日射量比はほぼ横ばいになる。
・秋〜冬にかけては、斜面日射量/全天日射量比は右肩上がりの傾向になる。
  従来法のライン(緑)に比べて斜面日射量は一般に少なくなる。
  −> 従来法による発電量予測は過大と言える。

太陽光発電: ErbsモデルとMETPV-3モデル の計算式

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