■太陽光発電: 日照時間と全天日射量の関係(3)
        〜 幾つかの参考資料の紹介 〜

 日照時間と全天日射量の関係については、気象庁(日本気象協会)や大学機関等で色々と研究されていますが、その一部を紹介しましょう。

日照時間のデータを用いた日射量の推定 (東京都立大学 宮岡氏、1999年)
 ・筑波大学水理実験センターでの事例
 ・大気上端での入射量を入力として、日照時間と可照時間から実日射量を算出する方法

地域日射量の算定方法に関する研究 (京都大学 紙井氏、2000年)
 ・農業生産を考える上で必要な斜面日射量の推定方法(水平面全天日射量をベースに)
 ・全天日射量未観測地域での、他の気象要素(例えば日照時間,雲量など)から日射量を推定する方法

日射量の気候学的推定について (高知大学 紙井氏他、2001年)
 ・日量及び月量全天日射量,日量直達日射量を日間及び月平均日照率,月平均雲量等から推定する場合の推定式と係数について述べている。
 ・日量全天日射量の推定式(回転式日照計、1986〜1990年の全国66気象官署)
   (Qt/Q0) = A + B・(S / S0)
  ここで、
   Qt : 全天日射量
   Q0 : 大気外水平面日射量
   A = 0.198
   B = 0.537
   S  : 日照時間
   S0 : 可照時間(≒ 日の出から日の入りまでの時間)
   S/S0 :日照率

 大気外水平面日射量、日の出・日の入時刻の計算式については末尾の資料を参照して下さい。

気象庁地域気象観測システムデータを用いた任意地点日射量推定手法の精度検証 (北陸電力 山岸氏他、2011年)
 ・北陸地域のアメダスデータ(日照時間、降水量など)による日射量の推定
 ・実測及び評価
太陽光発電: 日照時間と全天日射量の関係(4)
太陽光発電: 全天日射量と斜面日射量の関係 (ここに、大気外水平面日射量の計算式あり)
[計算式] 太陽の高度と方位角の計算式 (ここに、日の出・日の入時刻の計算式あり)
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