出雲大社


  出雲の中心建造物、出雲大社。出雲大社正面から入ると、坂がある。それを下り、道が平坦になると森厳な松並木が続くが、近世に植えられた老松が多い。やがて銅の鳥居が見えてくる。これは1666年(寛文6)長州藩主毛利綱広が寄進したものである。この鳥居を挟んで周囲を巡るのが荒垣である。
 拝殿にぬかずいてから、後ろに回ると八足門前に出る。ふつうはこの門からなかへは入れない。この門を挟んで巡るのが瑞垣、門越しに見える正面の楼門(県文化)を挟んでめぐるのが玉垣で、なかに本殿(国宝)がある。参拝者は瑞垣の周囲を一周して、壮大な本殿の偉容をゆっくり見ることができる。
 本殿の内部は、いわば田の字のように四つの部分に分かれている。仮に殿内に入るとすれば、木階を上って扉を入った所が第一の区画で、それから左へ第二の区画、奥に進んだ所が第三の区画、そしてさらに右を向けば第四の区画の神座に正面することになる。神座は西向きになっていて、参拝者は神様の横顔を拝んでいることになる。厚い桧皮葺の屋根の棟にそびえる千木は、長さ780p、3本の勝男木は長さ540pある。雄大さとともに簡素な原始の風格をもっている。この本殿は、1744年(延享元)に、その前の1667年(寛文7)の造営時の古材で建てたものという。
 その他に、瑞垣をめぐるとき左右対称に並ぶ細長い本殿の十九社が有名である。10月の神在月に参集する諸国の神々の宿舎だといわれている。
境内北西隅の2階建の彰古館(旧宝物殿)には近世以降、出雲大社信仰を広めた御師の活動を物語る資料などがある。
銅の鳥居をくぐってすぐ右(東)側の神こ館がある。1階は祈祷・神楽の申込受付所、そして2階が宝物殿である。所蔵品には秋野鹿蒔絵手箱(国宝)、豊臣秀吉の佩刀を秀頼と淀君が寄進したものという糸巻太刀銘光忠などがある。
出雲大社の祭神は、初めは大国主命だったが、11〜12世紀頃須佐之男命にかわり、17世紀頃再び大国主命に戻った。以後、縁結びの神様として今に伝えられることとなる。

毎年、正月は参拝客でごった返す。平日でも人が途絶えることが無いところにこの大社の影響力が伺える。

出雲てくてく紀行

出雲大社へようこそ、と鳥居が言った!!

歴史は語り継がれる

関連リンク

ハローネットジャパン島根発(出雲大社)
: 出雲大社のことも詳しく紹介。島根発の郷土情報HP。

出雲大社ホームページ
: 出雲大社の公式サイト。出雲大社の造りが家に居ながらにして理解できる。出雲大社ファンは必見。

大社町役場
: 大社町のことを知りたければここからはじめよう。大社町の公式サイト。

大社町環境協会
:大社町環境協会が開設した観光サイト。大社を旅するならまず、ここをチェックしてから行こう。


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