i- 太陽光発電所: パワーコンディショナの変換効率

 パワーコンディショナ(パワコン)は太陽電池モジュールで作られた直流電力を交流電力に変換する機器であり、その際の変換効率は太陽光発電システムの性能を左右します。

 我が家のパワコンの変換効率はカタログによれば94%です。 ただし、この値はJIS C8961「太陽光発電用パワーコンディショナの効率測定方法」に規定された測定法に基づく測定値であり、定格出力時の変換効率です。 曇りや雨で日射量が少なく、発電電力が定格以下の場合には一般に効率はカタログ値より低くなります(下記注)

 実際の例を紹介しましょう。

 下のグラフは我が家における日射量、実際の発電量、日射量および建物条件から予想される理論発電量の関係を示したものですが、予想される理論発電量に対する実際の発電量の比(実際/理論比)が特に小さい 6月13日、6月20日、7月3日、7月7日 などは日射量(従って発電量)が低いことが分かります。


 日射量は我が家から約10kmの所にある広島地方気象台での観測値であり、我が家での値ではありません。 そのため、気象台での日射量が少なくても「実際/理論比」が大きい日もあります。

 日射量減少時の発電量の「実際/理論比」の低下要因の1つに、パワコンの特性がある程度関わっていることは確かなようですが、これですべて説明できるかは現状では不明です。

(注1) SHARP製パワコンでは定格出力の50%程度以下になるとカタログ記載の変換効率に達しないようだ。
(注2) 低出力領域でも高変換効率を確保するパワコンも出現している。

i- 太陽光発電所: システムの更新
i- 太陽光発電所: 毎日の発電実績 (ここに、理論発電量の計算式あり)

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