i- 太陽光発電所: マルチストリング形式と影の影響

 Sharp製の太陽光発電システムを設置して約9年になります。

 最近、我が家の東側に隣接するお宅が売却され、近々新しい家が建つ予定です。

 現在の発電パネルの搭載位置は隣家(旧家)の影の影響をあまり受けないように決定しました。

 ・マルチストリング形式を採用し、図のように回路は3系統にしている。
 ・同時に複数の系統に影ができないような分割方式の採用。
 ・西側パネルは東側屋根の影にならぬよう、できるだけ西側に設置(西側屋根は東側より1段低い)。
 iSolarP.jpg


 新しい家と我が家の(特に屋根上の発電パネルの)関係がどうなるか、少々心配しています。
 今までは、主として朝、系統1が影響を受けるだけでしたが、今後は新建物の位置・形状によっては、系統1及び2の双方が大きく影響受ける恐れがあります。

 これを機に、建物の影などによる発電効率の低下について改めて調べてみました。

 建物等がパネルに落とす影による発電量低下については、建物の形状、建物とパネルの位置関係、パネルの接続方法、季節による太陽高度、天候など要因が多岐にわたり、簡単には算出できません。

 ネット上を少し当たってみるだけで、以下のような情報が得られます。

 ・パネルに建物、電柱、木の枝などの影がかかると発電量が低下する。
 ・パネルは太陽電池セルが直列に接続され、さらにこれを並列に接続後密封し、外枠にはめ込むことにより作られている。
 ・パネルに太陽光が照射されると各セルで電流が発生し、それがセルストリングでの隣接セルを通じて伝達されることで最終的に必要な電圧の電流が得られる。
 ・しかし、ここで影により一部のセルで発電できないと、その日陰部分のセルが抵抗になり、セルストリング中の他のセル分も含めて電流が流れなくなる。
 ・多くのパネルでは、日陰ができた場合はそのパネルを迂回して電流を伝えるバイパスのしくみが取り入れられている(バイパスダイオード)。
 ・しかし、問題のないパネルも含めて迂回されてしまうなど日陰の影響を完全に回避することはできない。
 ・発電量の低下割合は単純に影の面積に比例しない(例えば、パネルの10%に影がかかると、出力は10%以上低下する)。

 お隣さんが、当方の太陽光発電のことを少し考えて建ててくれるといいのですが・・・。
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