■太陽光発電: CO2削減効果は約1,000kg/年(3kWシステムの場合)

 太陽光発電に対しては「固定価格買取り制度(FIT:Feed-in Tariff)」が2010年度から導入されることが決まり、また地球温暖化防止の意識の高まりもあって最近ますます注目が集まっています。

 国立環境研究所温室効果ガスインベントリオフィスのデータによれば、各家庭においては年間約5トンのCO2が排出されており、そのうち電力によるものが約 1/3の1,700kg に上ります。

 太陽光発電システムを導入することで、CO2排出をどの程度削減できるのでしょうか。

 太陽光発電では設備の製造時などにある程度の温暖化ガス(CO2ほか)を排出しますが、運転中は全く排出しません。 製造や廃棄時のCO2全排出量を、ライフサイクル(約30年と仮定)中の全発電量で平均した値は 20〜50(平均 35)g-CO2/kWhとされています。 一般電力のCO2排出量は約 360g-CO2/kWhですから、太陽光発電による削減効果は 360 - 35 = 325 g-CO2/kWhとなります。

 3kWの太陽光発電システムでは年間 3,000kWh程度の発電が可能であり、従って

  325 x 3,000 = 975,000 g-CO2/kWh ≒ 1,000 kg-CO2/kWh

 すなわち、年間で約1,000kgのCO2の削減が可能となります。 これは家庭におけるCO2の年間排出量の約2割に相当します。
[参考文献]
 1. Wikipedia: 太陽光発電
 2. 国立環境研究所: 温室効ガスインベントリオフィスウェブページ

太陽光発電: 固定価格買取り制度(FIT)
太陽光発電: 実際の発電効率の例
家庭におけるCO2排出量に占める車の割合
ホーム