設定: 時は西暦20XX年、地球は核の炎に包まれた。人口の大半が失われ、多くの文明、科学が消えた。生き残った人々は、力が全ての新たな秩序の中で暮らしていく。治安は乱れ、勉強に目標を見失った学生は、徒党を組んで商店街を襲い品物を奪っていく、徐々にそれを指揮し、集団化していく支配者(古泉神)が現れ、東京を中心とした中央集権により治安の確保、そして、他国へは侵略、甘言により自国の勢力拡大を計っていく。 古泉神は順調に支配力を固めているが、問題は山積だ。異国には国内法律では取り締まれない金神の内政干渉や、多額の出費になるブッシュ神から異国への派兵要望。国内では古泉政治を快く思ってない、豪族達は反乱を起こす機会をうかがっている。
設定人物紹介 ■ブッシュ神:テロ標的国家であり、古泉国の同盟国の大統領。国内の景気が思うように行かず、テロへの復讐で国内支持を得るが、当然、他国の評価は厳しく、国際社会から孤立が懸念される国である。 ■金神:権力候補を排除し努力の末、独立政権を築くが、古泉のコントロール化におけない為、古泉神からは敵国扱い。貴重な薬の輸出を行っているが、逆に、近隣国からの有毒な文化輸入に、頭を悩ませている。 第一話:主要人物紹介 ■古泉神(主人公):全知全能なる全てをつかさどる神、軍団を指揮し非情ともいえる采配だが、それを支えるのは国の為と思う心。
□古泉内閣: ■ビンラ・ディン:学生指導者、学生を指導し各地でテロを起こそうと企む、第一代目は既に死亡しているが二代目を立てて、古泉神、ブッシュ神に聖戦を誓っている。
用語説明 ■電波少年:日本テレビ放送、海外を無一文、無防備で渡り歩く企画、これを参考にした多くの日本人が、誘拐事件に巻き込まれた。
第一話:2005/01/01更新 勝てる戦争だと思った、だから派兵に協力した、まさか、こんな事態になるとは・・・・日課である朝のテレビ報道を見て愕然とした、「我が国の武将”香打”敵の夜襲に遭い捕虜」それを聞いて頭に一瞬のうちに、失脚の文字が浮かんだ。だが、報道によると真偽は確証に至ることはない、まだ手段は残っている。動揺を抑えながら官邸に行き、情報を求めた。 しかし、事実は残酷であった、細陀官房長官「あぁ、それ間違えないですねぇ。我が軍の武将には、香打、電波少年を見てイラクを旅すると記録が残っていますよ。本物だ。」 だが、こうつけくわえた、「この情報は政府のみ知ることです、黙っておけば情報確認中のまま、敵軍の指定する48時間以内の派兵軍撤退、政府の対応をとれない事にできます。」「捕虜への引き換え金額は多額になりますねぇ。それを使えば豪族も黙っておりませんよ。」 さすがにそれは気が引けた。 相手は表情が変わったのを読み取ったのか、次の発言でとどめを刺した。 「いいんですか?長期政権できなくっても」 く・・・・人が気にしてる言葉を、だが、自分には結果が予想つかなかった。 この男のシナリオに任せてみよう。 古泉神「見殺死にする。」 ・ ・ メディアを前に、細陀官房長官「ごほん、敵軍の情報は真偽定かではなく、国を挙げて確認作業に追われています。」 報道機関「我々の情報では動けないことでしょうか?独自の情報はありませんか?」 細陀官房長官「我々も同じ人間です。特別な情報はありません。」
第二話:主要人物、用語説明 ■冠 直人:元民主党豪族代表、反古泉神であり、国民年金未納で政権を追われる。 ■お遍路:懺悔のために、四国の霊場を巡り歩く、時間的に、無職か大学生でなければ困難である。
第二話:2005/01/27更新 8月台風シーズンを迎えていた、だが、この年は台風が休むことなくやってきた。 私のお遍路巡りを狙って台風を呼んでくるとは、古泉神め! いや、あいつの性格からはしないだろう、このやり口は、補佐官の細陀官房長官の仕業に違いない、 いまいましい! ・ ・ 「しかし暗くなってきた、そろそろ今日の宿を見つけよう」 四国のお遍路十一日目になる、食料は近くのコンビニを襲い確保しているが、 古泉神が支配する日本では、野党豪族の野宿は危険すぎる、 古泉信者に寝込みを車に引かれ、自分の死亡記事が一面を飾ることになるかもしれない・・。 今は僧の服装でカモフラージュしており、その可能性は少ないと思えるが、無いとは言い切れない。 そんな思案をしながら歩いていた。 秘書「明かりが見えました。ここにお願いしてみましょう」 疲れた重い足取りであったが、目的地が見つかれば軽くなる。 ・ ・ 10分程でたどり着いた。 秘書「こんばんはー」 民間人「はい、なんでしょう?」 ?「今日の宿をお借りしたいのだが、よろしいかな?」 民間人「すみません、お部屋はお貸しできないんです」 秘書「無礼者、このお方を、どなたと心得る?」 民間人「はぁ?」 秘書「三代目 元民主党 豪族代表、 冠 直人であらせられるぞ!」 冠 直人「いいのだ、今では無職だ」 民間人「へぇー、へぇー、へぇー」 冠 直人「なんと、冷たい」 このお遍路周りで、理不尽な民間人の応対により、自らの未熟さを認識し、古泉神達へ憎悪を高めるのであった。
第三話:主要人物 ■丘田 克也:現、民主党豪族代表、冠 直人の後継者である。 ■雄沢 一郎:新参 民主党 豪族党員 ■輪:安佐北総本山で、数々の予言を行っている。
用語説明 ■目安箱:現在のメールに近い連絡手段。
第三話:2005/02/01更新 もうすぐ、参議院の戦いが始まろうとしていた、各豪族は兵隊を集め、情報を集めていた、 四代目 民主党豪族代表 丘田は、これを機会に、しばらく見ていなかった、目安箱に、自ら目を通していた、 民衆1『消費税増税は反対です』 と言われてもな・・・、消費税増税に反対した場合、敵対が予想される、経済会を敵に回し勝算はなかった。 民衆2『雄沢には謀反の疑いがあります。』 雄沢 一郎は、我が豪族に入った新参ではある。以前は古泉と組んでいたが、 内通してきて岩手城に火を放ち、古泉族を追い出した経緯がある。私は信頼している。 民衆3『八月、四国では台風がいくつも訪れるでしょう、お気をつけ下さい』 気にも留めず、次を見ようとしたが日付をみると7月15日、これは予言ともいえるのではないか? 現在自民大名党が台風の発生権、方向権を握り好き放題やっており、通常の人には予測は困難である。 続きがあった、『冠 直人の政権追い出しに成功した、古泉神達は、さらに追い討ちをかける為、台風を使う事が予想されます。』 何故それを!政界だけが知るトップシークレット。投稿者の名前を見ると、輪と書いてあった。 他にも、台風の襲来の予言があったが、『公共工事推進の為、堤防の決壊を狙う』であったので気に留めなかった。 早速使いのものに「輪」と呼ばれる人物を調べさせた。 ・ ・ 使いのもの「輪と呼ばれる人物は、投稿された住所が事実であるなら、安佐北総本山の巫女を担当されています。」 丘田「その者のプロフィールは?」 使いのもの「小さい頃から総本山付近で暮らしていたようですが、勉学の為、一回 山を降りたそうですが、また総本山で暮らしているようです、総本山から出る事は一切無く、手紙でのやり取りのみを行っているようです。」 我が豪族に引き込みたいが、民主党豪族代表 自ら出向く事は、立場上困難である。 丘田「よし、まず勧誘の電話をしろ!」 ・ ・ 「はい、安佐北総本山受付です。」 使いのもの「大変失礼致します、民主党豪族の者ですが、り・・ 「参議院の戦いの勧誘はお断りです。」 ガシャ 使いのもの「断られました」 丘田「なにーーーーー!」
第四話:用語説明 ■手紙:現在のチャット、オンライントークに近い形。
団体説明 ■オウム真理教:集団殺人が行われるまで、報道機関の保護によって、活動していた宗教組織 ■場度真理教:宗教組織ではあるが、布教活動だけでなく、テロ要員の学校運営も取り組んでいる。
第四話:2005/02/07更新 あれから、丘田は手紙で連絡を取ることで、輪とコンタクトがとれた。 直接会う事が許されなかったのは、輪は、安佐北総本山で場度真理教の教祖を務めているが、以前、数々の拉致や、殺人事件を起こした団体、オウム真理教とよく似た、と言っても、後ろ三文字が同一であったぐらいだが、その団体と関連を思い起こされたのと、輪自身も、それで苦い思い出があり、外出を極力控えたかったようだ。 丘田「参議院の戦いをどう見る?」 輪「古泉神が率いる自民大名党と、民主豪族党の戦いになりますが」「どうやら自民大名党は、数の利で勝利を信じています。」 丘田「それで勝ち目はないのか?」 輪「いえ、そこに弱点が見受けられます。」 疑問を感じる文章を書いたのを、解決するように次の言葉を続けた、 輪「つまり、負けたら冠さんの様に、盗賊になるしかない民主豪族党では、戦いにかける覚悟が違い、それを生かせば勝利に繋がると思います。」 丘田「だが、それだけで勝てるとは思えない」 立案も忘れなかった。 輪「自民大名党の有力城四国を落としましょう」「仮に全体戦で敗北を喫した場合でも、この局地戦で勝利すれば、イメージ効果が大きいです。」 5、6秒文字が打つのが止まり、輪は次の言葉を考えてる様に見えた。 輪「しかも、この地域は、古泉神は兵の派遣を、抑えて勝ちたいと考えてる・・・・ように見えます。」 巫女として活躍する、輪 得意の占いと組み合わせた、立案であった。 さらに説明が続いた。 輪「ここを攻めると、孤立→見殺死、と言ったコンボが、過去の相手の行動から、高確率で予測できます。」 ・ ・ しばらくし丘田は、輪の立案を聞いたのか、兵を動かし四国の城を囲んだ。 参議院の戦いは始まっていた。
第五話:登場人物 ■荻藁 健司:丘田氏の食客になっている俳優。金の請求で暴力団を使い、恐喝疑惑で訴訟中である。 ■橋元 龍太郎:政治献金を部下の責任に、押し付ける事に成功した、元神である。
用語説明 ■支城:現在の応援事務所に近い形 ■斥候:偵察兵
丘田氏の奇襲が成功した。多くの支城は兵の駐屯が無く、宣伝用ポスター頼りが多く、 四国の要である愛媛城まで、快進撃が続き取り囲んだ。 城を囲んで、三日目が過ぎようとするが、立てこもる自民大名党は、出勤はおろか、食料の買出しにも行かない。 丘田「これでは、全く手が出せない。」 まさか、自分たちの身を犠牲にしても、籠城されるとは思わなかった。 よほどの準備があるのか? これは無理に攻めたら猛反撃されるな・・・・。 何か手段が無いか考えていた。 「私に良い考えがあります。」 俳優の荻藁 健司であった。 丘田氏は、荻藁の顔を見ただけで、全てを察した。 「暴力団を使うのか?」 荻藁は言い当てられたのか、違うのか、微動たりもしていない。 丘田氏は、汚れ役担当として、荻藁を食客に加えていた。予定では犯罪は荻藁を使い、もし発覚した場合、全て責任を下に押し付け、回避できするはずであったが、今では状況が違う、 今では上層部が責任を追及される事が多くなった。 近未来の例では、橋元 龍太郎 元神の"一億円の闇献金"が、刑事上は部下の責任になったが、それでも、 務めた派閥代表を辞任している。 丘田「聞かなくとも分かる、前向きに検討している。」 リスクが大きいと判断し、体よく案を断った。 一方、取り囲まれたと報告を受けた古泉神は、輪の予想通り、愛媛城を見捨てた。 形勢が悪化した今、残る城だけを守る、これも非情な采配である。 ・ ・ 籠城戦への具体策が無く、二週間経った。 緊張が緩んできたのか、敵側が定期的に行っている、戦意を高める演説も聞こえなくなった。 不審に思った丘田氏は、斥候を出したところ、 なんと・・・・・・、 皆、餓死していた。 中には餓死を潔くとせず、自刃する者も居たようだ。 城を囲み、経済制裁が効いてたようだ。 丘田氏「敵兵は、やせ我慢していたのか、かわいそうな事をした。」 敵兵は痩せ劣り、そのせいか子供の様にも見えた。 だが、戦略上重要地点を落としたことで、戦況は大きく前進した。 結果 参議院の戦いは、これが響き圧倒的不利と呼ばれていた、民主豪族党は僅差で勝利し、局地戦、全体戦でも勝利を治めた。 しかし、お互い忘れてはならない、たくさんの屍を乗り越えてきた事を・・・。 そして、この勝利により次代神は、民主豪族党で支配が行われるはずであった。
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