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エピソード


10. 2002/01/09(水)
藤忠ビルと壁時計
高嶋敏展


壁時計


藤忠ビル1階ロビーに大きな壁掛け時計が掛けてありました。オーナーの藤原社長さんが自宅から持ってきてくれたもので、オーナーは動いている姿を見たことがないとおっしゃっいました。

ガラスを磨いてぜんまいを巻いて振り子を動かしてみるとこれが見事に動き出しました。しかも、素敵な音で時を知らせてくれるのです。ちょっと低めの金属音でボーンと鐘が鳴るのは毎時間の楽しみになりました。

せっかくなのでぜんまいは見学にいらしたお客さんや近所の子供に巻いてもらいまいした。みんなめずらしがって順番待ちをしたこともあったくらいです。振り子の加減が難しく、いつも進んだり、遅れたりでなかなか正確には調整できませんでしたが、毎日、時間を合わせるのはそれはそれで楽しいものです。

人によっては映画、「タイタニック」で船の設計者が時計の針を進めるシーンの話しをしたり、「大きなのっぽの古時計」の歌を歌ってあげるお母さんがいたり、なにかと話題のきっかけになったようです。

出雲建築フォーラムに講師でいらした大阪市立大の竹原義二先生に「講演の途中で鐘がなるので時計を止めましょうか?」と聞いたところ、にやっと笑って「どうぞ、そのままに」と答えられたことが僕の中では印象に残っています。


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