ミニコラム
第2号/2001年12月25日発行
■まめな館にて(1)
まめな館は天神町にある松江市の交流施設です。いつもお年寄りや地元の人が楽しげに集まっています。そんなまめな館に、最近不思議な出来事が……。お茶を飲みに来るお客の荷物がおかしい! 古い鍋やざる、真鍮の蝶番、ゴムの手袋、蝿取り紙等等。お客は口をそろえて「藤忠で」と言います。
■まめな館にて(2)
藤忠ビルで買い物をしたお年寄りが立ち寄って、茶飲み話をしています。先代の藤忠社長はダンディでおしゃれな人だったとか、藤忠から白潟本町の尾原呉服店にお嫁にいったお嬢さんの話とか、思い出がこぼれます。
「あの建物がない街は想像できんがぁー」と、今日も名残惜しむ声が聞こえてきます。
■サロンにて
ふらりと立ち寄る人よりも、藤忠めがけて街を訪れる人が遥かに多いようです。目的は物見遊山、買い物など様々です。3ヶ月間いろいろなお客さんがいらっしゃいましたが、最も印象的だったのは、「この建物は壊したほうが良い」とおっしゃったかたが一人もいなかったことです。
藤忠ビルは誰もが「もったいない」と思う建物なのだと思います。 |