太陽光発電システムにおける月別の発電量予測において、温度損失係数を春夏秋冬の四季別ではなく、月別に設定する方法について以前紹介しました。
ここでは、月別温度損失係数を使用して我が家の新システムの発電量を予測してみました。
●月別の予想発電量(理論発電量)の計算式
ここで、
予想発電量(kWh/月)=斜面日射量(kWh/m2/日) x 月の日数 x パネル容量(kW)
x (1 - 温度損失) x (1 - パワコン損失) x (1 - その他損失)
・温度損失(温度損失係数):
月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 季節別温度損失係数 10 % 10 % 15 % 15 % 15 % 20 % 20 % 20 % 15 % 15 % 15 % 10 % 月別 温度損失係数 9 % 10 % 12 % 14 % 16 % 17 % 20 % 23 % 19 % 16 % 13 % 11 % 両者の差 -1 % ±0% -3 % -1 % +1 % -3 % ±0% +3 % +4 % +1 % -2 % +1 %
・パワコン(パワーコンディショナ)の損失: 5〜6%
・その他損失: 5〜7%程度(システムによって異なる)
●月別温度損失係数による発電量予測 (我が家の新システムについて)
月別温度損失係数を使用することで、より実際に近い月別発電量を予測できると考えられます。
特に 3月、6月は予想発電量が多くなり、逆に 8月、9月は少なくなります。
年間予想発電量は従来とほとんど同じです。
(注) 隣家 及び 東側屋根の影による発電低下は考慮してない。
月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 年間 斜面日射量(kWh/m2/日) 3.12 3.53 4.16 4.81 5.15 4.68 4.85 5.28 4.12 4.07 3.38 3.04 季節別温度損失係数による
発電量(kWh)417 426 525 588 650 538 576 627 503 514 413 406 6183 月別温度損失係数による
発電量(kWh)422 426 544 595 642 558 576 604 480 508 423 402 6180 両者の差(kWh) +5 ±0 +19 +7 -8 +20 ±0 -23 -23 -6 +10 -4 -3