我が家の太陽光発電システムは2011年に現在のSharp製に切り替えてもうすぐ保証期限(10年)切れを迎えようとしています。
システム設置当初から、1時間毎の実際の発電量と最寄りの広島地方気象台での日射量測定値を基にした理論発電量の比較を行ってきました。
システムの1時間毎の発電量は電力モニタやWebモニタリングサービスにより知ることができますが、10年経過後はWebモニタリングサービスも終了し、宅内の電力モニタのみとなります。
保証期限終了後に、Webモニタリングサービスを使用することなく、電力モニタの値から1時間毎発電量の数値データを高精度で取得するアプリを検討中ですが、ここでは宅内に設置されている電力モニタだけでどの程度の精度の値が得られるか検討しました

● 電力モニタの1時間毎発電量の数値データの例1(2018年3月22日)
電力モニタで表示される1時間毎発電量の数値データは小数点第2位以下を単純に切り捨てています。
従って、これから1日当たりの発電量を算出すると、無視できない程度の誤差を含みます。
時台 電力モニタ値 Webモニタリング値
00時 0.0 0.000
01時 0.0 0.000
02時 0.0 0.000
03時 0.0 0.000
04時 0.0 0.000
05時 0.0 0.000
06時 0.0 0.030
07時 0.4 0.462
08時 1.0 1.058
09時 1.3 1.383
10時 1.8 1.806
11時 2.2 2.202
12時 2.1 2.145
13時 1.6 1.689
14時 2.3 2.349
15時 2.4 2.461
16時 2.3 2.391
17時 0.9 0.959
18時 0.0 0.007
19時 0.0 0.000
20時 0.0 0.000
21時 0.0 0.000
22時 0.0 0.000
23時 0.0 0.000
これを単純に合計すると、それぞれ
18.3 18.942
となり、電力モニタ値はWebモニタリング値に比べて0.642kWh少ないとなっています。
各時間帯の値に最大0.1kWh、平均0.05kWhの誤差が含まれますので、1日では約
0.05x(18-6)=0.6kWh (注)発電している時間帯 6時〜18時
程度の誤差が含まれることとなり、上記数値(0.642)とほぼ符合します。
● 電力モニタの1時間毎発電量の数値データの例2(2021年5月22日)
時台 電力モニタ値 Webモニタリング値
00時 0.0 0.000
01時 0.0 0.000
02時 0.0 0.000
03時 0.0 0.000
04時 0.0 0.000
05時 0.0 0.045
06時 0.3 0.350
07時 0.6 0.651
08時 1.0 1.060
09時 1.5 1.569
10時 2.0 2.027
11時 1.9 1.924
12時 2.4 2.471
13時 2.0 2.066
14時 2.3 2.369
15時 1.6 1.683
16時 2.3 2.310
17時 1.2 1.226
18時 0.2 0.252
19時 0.0 0.000
20時 0.0 0.000
21時 0.0 0.000
22時 0.0 0.000
23時 0.0 0.000
これを単純に合計すると、それぞれ
19.3 20.003
となり、電力モニタ値はWebモニタリング値に比べて0.703kWh少ないとなっています。
● 電力モニタの1日毎発電量の数値データの例
一方、電力モニタには1日単位の値も小数点第2位以下を単純に切り捨てた形で別途表示されます。
・
2018/3/21: 1.7 kWh
2018/3/22: 18.9 kWh <−−> Webモニタリング値:18.942 kWh
2018/3/23: 30.5 kWh
・
・
2021/5/21: 13.8 kWh
2021/5/22: 20.0 kWh <−−> Webモニタリング値:20.003 kWh
・
このように、1日の総発電量のみに着目するのであれば、これで十分な精度が得られます。
i- 太陽光発電所: 1時間毎発電量データの扱いについて(1)〜 Webモニタリングサービス終了後の対応 〜
i- 太陽光発電所: 1時間毎発電量データの扱いについて(2)〜 1時間毎の実際の発電量データを取得する方法を検討 〜
i- 太陽光発電所: 毎月の発電実績
i- 太陽光発電所: 毎日の発電実績
i- 太陽光発電所: 1時間毎の日射量と発電量の表示
i- 太陽光発電所: 電力モニタにおける1時間毎の履歴を合計すると
i- 太陽光発電所: 電力モニタにおける1時間毎の履歴を合計すると(2)
i- 太陽光発電所
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