■i- 太陽光発電所: 1時間毎の日射量と発電量の比較
[ 2011/10月 〜 12月の実際の発電量に対する検討 ]
広島地方気象台のある広島市中区から北西方向に約10km離れた 我が家では2011年6月以降、1日単位の発電量と日射量との関係を日々チェックしています。
システム設置以降、月毎の発電量が、実際の日射量から予測される発電量(理論発電量)に対して徐々に低下し、9月に入って遂に100%を切ってしまいました。
その原因についてメーカ見解を求めていますが、当方としても広島地方気象台での1時間毎の日射量(全天日射量)を入手して、我が家での1時間毎の発電量と対比してみることとしました。
先ずは2011年10月〜12月のデータをここに紹介し、今後詳しく検討してみたいと考えています。
・下表は4時台〜19時台の1時間毎の日射量です。
・ここで、「グラフ描画」をクリックすると、各日の1H毎の日射量と発電量(実際/理論)がグラフ表示されます。
・グラフの色:
日射量:赤、 実際の発電量:青、 理論発電量(斜面):黒
・各値はそれぞれ表示ON/OFFが可能 ・・・ グラフ中の各タイトルをクリック
理論発電量は下記(2)−>(1)−>OFFの繰返し
・日照時間も表示可能
・理論発電量/h(斜面)の計算式:
斜面日射量(kWh/m2/h)=全天日射量 x 散乱比率 +
全天日射量 x 直達比率 x(パネル面入射角の余弦)/(水平面入射角の余弦)
理論発電量(kWh/h)=斜面日射量(kWh/m2/h) x パネル容量(kW)
x (1 - 温度損失) x (1 - パワコン損失) x (1 - その他損失)
直達日射量と散乱日射量の割合は次のように仮定する。
(1)直達 0.5:散乱 0.5
(2)METPV-3の直達:散乱の月毎の比 ・・・ 初期値
(注1)理論発電量/h(斜面)は1日の合計が理論発電量(全天)に一致するように調整している。
(注2)直達:散乱の比は「直 xx」「散 xx」の部分をクリックすることで変更可能。
・理論発電量/h(全天)の計算式:
斜面日射量(kWh/m2/h) = 全天日射量 x 下記変換係数
理論発電量(kWh/h)=斜面日射量(kWh/m2/h) x パネル容量(kW)
x (1 - 温度損失) x (1 - パワコン損失) x (1 - その他損失)
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
全天日射量(kWh/m2) | 2.28 | 2.84 | 3.72 | 4.71 | 5.43 | 5.08 | 5.20 | 5.36 | 3.88 | 3.36 | 2.52 | 2.13 |
斜面日射量(kWh/m2)
| 3.12 | 3.53 | 4.16 | 4.81 | 5.15 | 4.68 | 4.85 | 5.28 | 4.12 | 4.07 | 3.38 | 3.04 |
全天−>斜面 変換係数
| 1.368 | 1.243 | 1.118 | 1.021 | 0.948 | 0.921 | 0.933 | 0.985 | 1.062 | 1.211 | 1.341 | 1.427 |
(注3)1日の実際の発電量(グラフ下欄)は1H毎の発電量(電力モニタの値、小数第2位以下切捨て)の合計で、本来の値より0.5kWh程度少ない。
(注4)これと対比するため、理論発電量の1H毎の値も小数第2位以下切捨てでの表示も可能。
i- 太陽光発電所: システムの更新
i- 太陽光発電所: 毎日の発電実績
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i- 太陽光発電所: 毎月の発電効率が徐々に低下
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太陽光発電: 日射量表示システム(基本版)・・・ METPV-3に基づく
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