我が家の発電量が最寄りの気象官署(広島地方気象台)における実際の日射量から予測される発電量(理論発電量 (注1))に対して、2011年10月以降若干低い傾向を示しています。
この原因を究明すべく、メーカー(SHARP)に問い合わせるとともに種々の文献等も調査・検討してきました。 ここでは、過去に作成した資料の中でこれに関連するものや今回新たに作成した資料についてまとめてみました。
(注1)理論発電量の計算式
理論発電量(kWh/日)=全天日射量(kWh/m2/日) x (全天−>斜面変換係数) x パネル容量(kW)
x (1 - 温度損失) x (1 - パワコン損失) x (1 - その他損失)
・全天−>斜面変換係数:
日射量平年値(1961年〜1990年の30年平均値)データベースにおける「広島」での月別全天日射量に対する
斜面日射量(斜面: 方位30度、傾斜角30度の面)の比。
月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 全天日射量(kWh/m2) 2.28 2.84 3.72 4.71 5.43 5.08 5.20 5.36 3.88 3.36 2.52 2.13 斜面日射量(kWh/m2) 3.12 3.53 4.16 4.81 5.15 4.68 4.85 5.28 4.12 4.07 3.38 3.04 全天−>斜面変換係数 1.368 1.243 1.118 1.021 0.948 0.921 0.933 0.985 1.062 1.211 1.341 1.427
・温度損失: 冬 10%、春/秋 15%、夏 20%
・パワコン損失: メーカカタログ記載値(6%)
・その他損失 : メーカカタログ記載値(5%)
(注2)「毎日の発電実績」のページで、画面左の理論発電量[全天日射量]ボタンをクリックすると、
全天日射量(月別変換係数) −> 斜面日射量(Erbs) −> 斜面日射量(METPV-3)
のように、理論発電量の計算方式を切り替えることができる。